
サービス利用や商品購入、申し込みによってポイントが還元されるポイントサイト。
われわれ一般消費者にとって身近なものであり、節約やお小遣い稼ぎの重要なツールともなっています。
ポイントサイトを利用するユーザーからすれば有難い存在ですが、商売とは「売る側」が常に儲かる仕組み。
見方を変えてポイントサイトの仕組み、裏側をみていきましょう。
新しい「お客さん」を作るのはお金がかかる

私自身も一般企業の営業をやっていますが、一番の悩みは新規顧客を増やすことです。
ですが、それまで取引のないところから仕事をもらうのはなかなか難しいのが現実。
それは既に付き合いのある会社がある、新規取引のメリットがないなどといった理由があるからです。
こういう現実の中でお客さんを増やす方法としてはより多くの顧客へ営業をかける(人件費)、新規取引をする見返りにお金を支払う(販促費)、広告を出して宣伝広告を行う、などがあります。
方法としてはいろいろありますが、いずれも新規顧客を獲得するためには大きなコストがかかります。
集客のために効率よく広告活動が行えるというメリットがあるため、各企業はポイントサイトを活用しているというわけです。
儲かっているのはポイントサイトユーザー?

われわれ一般消費者にとってポイントサイトはありがたい存在。100%還元で実質タダで商品が手に入ったり、クレジットカードを申し込んだら1万円がもらえたり・・。でも一見ユーザーがトクしているように見えても、「儲かっている」のはあくまで企業側です。
ユーザーに還元されるポイントは顧客獲得により見込まれる利益の一部にあたる金額で、ポイントの数倍~数十倍の利益を企業は得ることとなります。
私の取引先の住宅販売会社は、一戸建ての家を買うお客さんを紹介してくれた場合、紹介者への紹介手数料として30万円支払っているとのことでした。数千万円する家を売ることで得られる利益からすれば30万円は安いものであり、自社の営業担当者を何人も使って相当期間働かせる人件費よりもずっと安いというわけです。
ポイントをもらった側からすれば「こんなにポイントもらっていいのかしら?」と思っても、そんな心配は無用。企業側は「買ってくれて(利用してくれて)ありがとう」という思いでポイント(広告費)を支払っていますから。
企業の思惑を読むと稼ぎやすくなる

2月、3月になると転勤、引越、新生活準備のシーズンとなります。この時期は引越業者、インターネット回線企業、家具・家電販売会社などの書き入れ時(販売拡大時期)になるため、売上を増やすためにポイント(広告)の金額、案件数も増える傾向にあります。

私は最近、自家用車を処分してカーシェアリングに切り替えたのですが、ポイントサイト経由でカーシェアリングに申し込んだ場合、3月にポイントサイトで掲載されていたポイント数が大きかったことを覚えています。3月にやっておけばと後悔していますが、逆に言うと企業が儲けたいと思っている時期に利用すればより多くのポイントがもらえるというわけです。
より多く儲けようと思えば企業側の思惑、つまり「裏」を読めばいいというわけです。
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